水虫
一言でどんな皮膚病?
カビが皮膚にうつり、その中で繁殖します。足の皮がむけたり、爪が白くなったりします。
原因
カビ(真菌の一種である糸状菌)が皮膚にうつり増殖することが原因です。
症状
- 足水虫(足白癬) ゆびの間や足裏に発生します。指の間が白くなったり、皮膚のただれ、皮むけ、水疱などがみられます。炎症を起こすと痒みや痛みをともないます。
- 体の水虫(ぜにたむし、いんきんたむし) 股やそのほか体のあらゆる皮膚に起こりえます。周囲が赤く皮むけして、中央が治まる傾向(リング状の発疹)があります。
- 頭の水虫(しらくも、ケルズス禿瘡) 頭の毛に水虫が繁殖すると毛が抜けます。
診断
顕微鏡で水虫菌(糸状菌)を確認します。
治療
外用薬を毎日数週間ぬります。両足全体に外用することが大事です。足の皮膚が固くなるタイプや全身に広範囲の場合、頭や顔(ひげ)などの毛が抜けるタイプは、内服薬が必要になります。
水虫を完治させるポイント
- 家族みんなが水虫の治療をしましょう。一人でも水虫の方がみえるとまたうつってしまいます。
- 爪水虫も、しっかりなおしましょう。
- プールやジムなどで裸足になったら、帰宅後足を水洗いしましょう。
爪水虫(爪白癬)
一言でどんな皮膚病?
爪に水虫菌がうつり、爪が白くなったり、分厚くなったりします。
症状
足のゆびの爪が白く濁ります。分厚くなることもあります。手の爪の水虫もあります。
診断
顕微鏡で爪の一部のかけらを観察して、水虫菌(糸状菌)を見つけます。
治療
内服を数か月続けるのが一般的です。外用薬を長期間行う方法もあります。
毎日内服を数か月続ける方法
- 薬剤名: テルビナフィン塩酸塩 毎月副作用チェックの採血が必要です。
- 薬剤名: ラブコナゾール 適宜採決を行い、12週間内服します。
3か月だけ内服する方法(パルス治療)
- 薬剤名: イトラコナゾール 毎月7日間だけ内服を行います。3か月(3回)続けます。薬剤費が高額で、同時に飲めない薬が多いのが欠点です。